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オセアニア旅日記

T 旅立ち〜はじめてのウーフ

 私たちが日本を旅立ったのは1月14日。マレーシア・クアラルンプールに一泊して、15日にオーストラリア・ブリスベン入り。その翌日に、日本のパーマカルチャー(パーマカルチャー《以下PC》についてはいろいろ検索してみてください。)の世界では超有名になっているデジャーデン由香理さんのお宅に伺いました。旦那のアーノーはモーリシャス生まれのラテン系フランス人で、めちゃおもろいキャラ。大阪のベルリッツで教師をしていたこともあり、「何ゆうてんねん!」なんて関西弁でしゃべりまくります。由香理さんも西宮出身なので、いきなり関西の世界に戻ったようでした。

さてここでは一週間のウーフの予定。ウーフ(wwoof)とは、オーガニック農家で一日4〜5時間労働する代わりに食事と宿泊が提供されるという仕組みで、ウーフする人達のことをウーファーと呼びます。ですから今回私達はウーファーでした。オセアニアではこのシステムがかなり普及しており、それぞれの国のウーフ登録を済ませると、ホスト達のリストが掲載された「ウーフブック」なるものが送られてきて、そこから自分に合ったホストと直接交渉して滞在するというわけです。もちろん人気のホストは早い時期から埋まります。今回のデジャーデン家もその一つです。

ところで私たちの滞在中、PCCJ(パーマカルチャー・センター・ジャパン)主催ツアーのご一行様12名ほどが滞在されました。その応対(掃除、洗濯、調理、他もろもろの準備)をするというのが私たちの仕事でした。私たちはウーフを体験するのはこれが最初です。 いざはじまると、誰よりも早く目覚め準備し皆が寝るまで片づけに追われるという、ほとんどフリータイム無しの働きづめでした。ちょっとこれは意外。流石に由香理さんも「いつもはこんなんじゃないんだけど、PCCJのツアーを受け入れる時はいつもこうなの。ごめんね。」としきりに謝ってました。幸い私達は二人とも調理ができるので、少しは役に立ったかな?

 

滞在中、PCの実践について多くを由香理さんから学びました。ガーデニング、敷地のデザイン、などなど。ツアーの対応もそうでしたが、私達に対しても献身的でエネルギッシュに応対してくださる姿には頭が下がります。また、ガーデニング以外にも多くを学びました。「ウーフやゲストを迎える時に、ホストはどう接するべきか。」「家族の、特にパートナーの理解を得ることの大切さ。」など。由香理さんが言ってましたが、これまでに夫婦の危機もあったそうです。あのレインボー・バレー・ファーム《以下RVF》(PC界で最も有名で成功しているとされているファームの一つ。この日記の後半に登場します。)のジョー&トリッシュでもそう。一方がPCにのめり込み、一方が何とか理解しながらついていくという構図。夫婦が全く同じ価値観を持って暮らすということは一般にはそうはないことだろうから、お互いにどこかで折り合いをつけながら歩むしかない。これはPCに限ったことではないですね。田舎暮らしもその一つ。これからの私たちの暮らしを想像しながら、とても大切なことを目の前で見せてもらっているように感じました。
ツアーでは得られないPC実践の表裏を見せていただき、とても有意義な時を過ごして、次のホスト宅へと向いました。