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オセアニア旅日記

T 旅立ち〜はじめてのウーフ


さて、デジャーデン宅をあとにして、ゴールドコーストを南下してバイロンベイ経由でニンビンへ。ニンビンはオーストラリア人なら誰でも知っているというマリファナの街です。実際、この街はとっても怪しげです。選りすぐりの「イってそう」な人がうろうろしていて、私たちはなかったけれど、街を歩けば即「マリファナ買わないか?」と声を掛けられるそうです。そんな街のはずれに何故かPC的にデザインされた集落・エコビリッジ「ジャーランバー」があります。その中の一件、リード家が今度のホスト。奥さんの洋子さんは日本のマスコミが取材する時のアレンジをするような仕事をしていて、今回もテニス全豪オープンのためほとんど不在でした。その間、ご主人のナイジェルと一人息子ショーンの食事&子守りをしてくれというのが今回のウーフの主な仕事です。ナイジェルは日本でタレントをしていたこともある人で(映画『ビルマの竪琴』や『ひょうきん族』にも出てた)、真面目で几帳面かと思えば、意外なところがアバウトでとてもナイスキャラでした。(詳しく書けないのが残念)
リード家の敷地&建物の呼び名は「ザ・ミッション」。PCのいろんな方法論を試している家で、まさに「工夫の家」。あちらこちらにアイデア満載です。特に感心したのが、サーマルマスと呼ぶ蓄熱材を利用した、家の保温システムです。こちらは昼間うだるような暑さでも朝晩は冷えます。朝まで冷え切った温度を日中までもたせる仕組みは今後にとても参考になりました。


また、ナイジェルの話もとても参考になった。彼曰く、「PCを実践することで本当に成功している人はいない。成功者であっても、それはツアーや講師として稼いでいるだけだ。」とのこと。かのRVFも、@ジョーが何でも自分でできるスーパーマンであり、Aトリッシュが平日外で稼いでくるスーパーレディであり、Bしかも彼らには子供がいないから成功しているのだとも。また、「パーマカルチャリスト(PCを実践している人)はもともと計算(経済という意味)と人間関係づくりが苦手な人が多く、そういう人たちがコミュニティを作ろうとしてもどだい無理がある。」とか。いろいろ聞いていると、なるほどなぁと納得できる点が多かったです。
そんな中、ナイジェルは有り金はたいてジャーランバー近くのまとまった土地を購入し、新たなエコビリッジを作ろうとしています。そこは従来のものとは異なり、デベロッパーであるナイジェルがその土地や家のデザインにかなり手を入れています。言わば「PC体験型エコビリッジ」というところか?PCの先人たちの暮らしを見て「やってはみたいけど、これまでの暮らしを全て捨ててまで思い切れない」とか、「老後の暮らしにぼちぼちやりたい」という層には受けるかもしれません。話を聞いて、むしろ日本でやればうまくいくのではと感じました。何よりもこのプロジェクト、是非とも成功してほしいです。何事も最初に始めるのはとてもリスクのかかること。その勇気に敬意を払います。


さて、洋子さんとも最後の3日間は一緒に過ごすことができ、PCの知識も少しずつ身についてきました。この二週間、結構庭の手入れもしたしね。ここのチキントラクター(大きな移動式鶏小屋。定期的に移動させることで畑の草取り、耕し、肥料やりなどが一気に片付くすぐれもので、PCの定番の一つ)は納得!四角です。PC教本ではよくお椀をひっくり返したような丸型を紹介していますが、ずっと「丸型では効率悪いよな。」と感じていたので、勇気づけられました。また雨水の使い方も徹底しています。太陽エネルギーも勿論。このように、基本的な知識を押さえながら、自分たちの考えを持ち実践しているリード家で過ごせて本当に参考になりました。
他にもいろいろ書きたいけどあまりに長いのも何だからこのへんで。