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オセアニア旅日記

T 旅立ち〜はじめてのウーフ


ではPCデザインコースの受講についての報告です。
このコースはPCを始めようとする人の登竜門のようなものでして、特にこの先パーマカルチャリストを名乗ろうとか指導しようとする人が必ず受けなければならないものです。
通常二週間のプログラムになっており、初心者にはかなりきついと評判のコースです。特に私たちは今回NZでもちろん英語のみで受講するということで、行く前から「無謀だ」「金の無駄遣いだ」「よくやるねぇ」との助言を多くいただきながらの不安一杯の参加でした。特にりえのプレッシャーは相当なものでして、年末から暇があればPC関係の本を読み、ハネムーンに出てからも朝は5時起床で勉強、夜も私の就寝後に勉強と、かなり気合を入れておりました。その姿はまるで不安感から逃れようと勉強に走っているかの様子で、見かねたタニア&シャーメインがコースの事務局に電話して、「英語を母国語としない人たち向けの対応は出来ているの?」とプッシュしてくれたりして、方々の応援とバックアップを受けての参加となったわけです。

さて、受講地のオタマテア・エコビリッジに到着したのが3/5。今回は9カ国(イギリス、オーストリア、イスラエル、南アフリカ、日本、カナダ、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド人は一人!)から18名の参加者でした。受付中に「コンニチハ!」と声を掛ける人。ザックというアメリカ人で、2年間ほど稚内で英語教師をしたことがあるとか。片言だけど日本が通じてちょっと安心。またコース中には私たちだけバディを組んでくれました。つまり私たちの日常のフォローをする人を付けてくれたわけです。このバディにはイスラエルから参加のジョナサンとルーシーという婚約カップルがなってくれました。彼らはコース中、本当に頼りになりました。NZでまさかイスラエルの友人ができるとはね。彼らとはこれからもずっと付き合っていきたいです。

さて、コースの中味ですが、PCの原理原則からはじまり、様々な視点からカリキュラムが組まれています。
教師はほとんどがオタマテアの住民ですが、時にはレインボーバレーファームのジョーや、コアンガ・ガーデン(在来の種を育てる活動をしていることで有名)のケイ・バクスターといった、PC界のスターも指導します。その授業についていけたかどうかですが、正直に言うと会話の部分はほとんど厳しかったです。それでも教師が一人でゆっくりしゃべっているうちはまだなんとかついていけました。でも一人生徒が早口で質問して、それに教師が答えて、また他の生徒が質問を続けていったりするともうお手上げです。何度か「ゆっくりしゃべってくれ!」と懇願し、その度に皆「おお、そうであった!」とスローになってくれるのですが、それも2日もするとまたノーマルスピードに戻ってしまいます。全ての会話を理解しようと、朝食時のおはようから夜の授業が終わる10時頃まで全神経を集中させていたので、私の目は充血で真っ赤になり、もうヘトヘト。りえは涙を流していました。
そんなある日、確か一週間が過ぎたころだと思いますが、ザックが一言、「あのね、生徒の質問のほとんどはくだらないものだから、全部真剣に聞くことないよ。」目からウロコとはこのことでしょうか。なーんだ、そうだったんだ。急に肩の力が抜け、その時から私の授業態度が変わりました。「理解できない会話は無理に聞こうとしない」ことにしたのです。その日から2人ともリラックスして受講することができました。
もともと受講前にPC系の本は読んでいたので、会話が分からなくても大体のポイントは理解できます。また、受講前に幾つかのファームで実践してきたので、その点では他の生徒よりも詳しい場面が結構ありました。要は「ノーマルスピードの会話についていけない!」という不安だけがストレスになっていたんですね。

さて、コースも後半になり、いよいよデザインワークが近づいてきました。これは実際の土地を見て、そこをPC的にデザインしたものを皆の前で発表するというものです。今回は二回あり、最初は指定された土地をグループで話し合いながらデザインしてプレゼンするというもの。これは軽く流してクリアしました。そして最後のプライベートデザイン。これは自分の土地がある人はそのデザインを、無い人は自分で設定して同じくプレゼンするというものです。私たちはこのワークに賭けました。実際の作業日よりも数日早めに準備を開始したのです。してその結果は?